大将軍山・銭壺山縦走 2015.11.06

(だいしょうぎんざん・432m・ぜにつぼやま・540.1m) 山口県岩国市



銭壷山(ぜにつぼやま) は、山口県東部の岩国市由宇と柳井市大畠の境に位置する、標高540.1mの山である。 この山は周東山系の銭壺山地の主峰であり、山の東側には、瀬戸内海が迫っている。その標高と眼下に瀬戸内海が広がるロケーションのおかげで360度フルで展望が開けており、そこから見える瀬戸内の多島美や日の出の眺望が優れていることで有名である。また、その眺望の凄さは、晴天の日には遠く、四国は愛媛の石鎚山、あるいは、九州大分の国東半島も見渡せるほどである。

山名は「沖の船から山で火が燃えているのに気づき、そこを掘ってみたら銭壺が出てきた」という伝説に由来するという説が有力であるが、他にも、海賊衆が財宝を壺に入れて埋めたという説、平家の落人が壷に入れた財宝を埋めたという説、あるいは幕末の頃、幕府軍が長州藩に四境戦争で討伐をしようとした際に、戦火を恐れた麓の人々が自分の家に代々伝わる宝や銭を持ち出し、壷に入れて隠したなどの説も存在する。(Wikipediaより)

丹沢山
山麓から見る大将軍山

歩行距離 12.6km
所要時間 3時間15分
累積標高差 (+) 622m  (-) 622m
コース 登山口08:25 → 大将軍山09:07 → 尾根道コース分岐09:30 → ふれあいパーク09:55
  → 銭壺山10:15 → ふれあいパーク10:45 → 尾根道コース分岐11:05 → 登山口11:40


1年間に山に行くことができるのは、船を下りた休暇中のみで年間約110日の間だけである。休みも終わりに近づき今回最後の山登り、1泊2日で岩国近辺の山登りの小旅行に出かける。山口県内にある中国百名山の中でまだ登っていない石城山と銭壺山に登る。


昨日は、最初に田布施近くの石城山に、次に移動して熊毛の三丘岳に登り下山後、近くの温泉・バーデンハウス三丘に入る。その後、光近辺にある某スーパーの駐車場に移動し、スーパーで夕食を仕入れた後、同駐車場で車中泊させてもらう。そのスーパーは夜間24時まで営業しているため、その時間までスーパーの横にあるトイレを利用できる。周南・岩国周辺に道の駅が無く、毎回山登りの拠点探しに頭を悩ます。そのスーパーの隣りには他の店舗もあり、閉店した後もゲートが閉まらないので車中泊にちょうどよく、これで同スーパーで車中泊させてもらうのは3回目となる。(どうもありがとうございます。)

朝コーヒーを飲んだ後、7時30時スーパーの駐車場を出発する。海岸沿いの国道188号線を走り、田布施、柳井を過ぎ、標識に従い由宇から左に折れ山間部に入る。切畑という集落を過ぎしばらくすると道路の左手沿いに大将軍山登山口の標識を見つける。車をすぐ先の道路端のスペースに停め、08:25分出発する。まずコンクリートの急坂を上り、広い林道を行くと大将軍道の標識があり登山道入る。竹と杉と自然林の森の中に入る。歩きやすい登山道を登っていく。石灯籠を右手に通過し、石段を上る。大将軍山の参道を進んでいるようだ。一の鳥居をくぐり真っ直ぐな道を上っていく。テレビ塔を通り過ぎると、樹林に囲まれた真っ直ぐに延びる林道に出る。ニの鳥居のある分岐点を右に折れ参道を上っていく。石段を上っていくとまた三の鳥居がある。右に折れ鳥居から延びる長く急な石段を手すりを掴みながら上っていく。上り切ると目の前に霧峰神社がある。大将軍山山頂に到着する。神社のイチョウの黄色の紅葉が美し。山頂からは南の視界が開け瀬戸内海に浮かぶ島々が見える。

景色を楽しみ霧峰神社の裏にあるコンクリートの道を下り林道にでる。しばらく下り林道大将軍線にでる。左に折れ150mほど行くと分岐があり左に折れる。林道の終点になり遊歩道の登山道になる。道沿いにはところどころに色々な科学関係のクイズが掲示してある。もうそう竹と杉の森を歩く。途中10名程度の小学生フループと2度すれちがう。クイズの回答しながら遊歩道をあるいているようだ。なだらかな下りを過ぎ、広い駐車場の裏に出る。前方には学校のような立派な建物が、その右手に目指す銭壺山が見える。その建物は由宇自然の家であった。すれ違った小学生たちはここに勉強しきたのだろうか・・・。由宇自然の家のそばを通り銭壺山山頂まで続く舗装道を上っていく。由宇ライオンズクラブ植樹の記念碑を左に折れ、若者交流棟遊歩道を行く。若者交流棟の先のふれあいの森自然遊歩道入口に入る。森林の中の遊歩道を上り切ると山頂付近の広い駐車場に出る。テレビ塔のある右手の小高い丘に向かう。丘の上の銭壺山山頂に達する。山頂に三角点の標柱とお地蔵様がある。山頂のそばには油絵で描かれたユニークな展望図がある。

山頂を下り駐車場の先にある東屋の展望台に行ってみる。南側には周防大島が目の前に見える。今日の視界はいまひとつで島が霞んで見える。視界が良ければ絶景であろう。山頂周辺は樹木で部分的に遮られ見えないところがある。西の方には、琴石山と三ヶ岳が見える。東側には歩いてきた大将軍山の山頂がよく見える。セブンイレブンで買ったサンドイッチを食べだ後、山頂の先のキャンプ場の方向に下山を始める。キャンプ場周辺の紅葉が美しい。再び由宇自然の家を通り裏手の遊歩道に入る。速足で快調に歩き、大将軍山下の分岐点まで戻ってくる。復路は大将軍山を巻いた林道を通り、ニノ鳥居から往路と同じ道を下り11:40無事出発点まで戻ってくる。

今から萩に帰る。 帰りは、国道315号線に乗り、鹿野から阿東を経由する。315号線沿いの紅葉は真っ盛りで華やかで美しい。阿東を過ぎ福井付近を走っていると、偶然にも仕事中の山登り仲間の先輩と出会う。「ごくろうさまです。岩国の山に行ってきました。また山に行きましょう!」。



林道大将軍線沿いに登山口を見つけ車を停める。


コンクリートの坂道を登りしばらくすると大将軍道の標識有り。

歩きやすい森の登山道を登っていく。

目立つ木がある。

杉と竹の森の登山道を行く。

杉と竹の森の登山道を行く。

丁塚がある。八丁目を通過する。


石灯籠がある。

・・・

一番目の鳥居を通過する。

分岐点に2番目の鳥居がある。鳥居をくぐり右の道に進む。

道沿いにクイズのカードが掲示されている。

長く急な石段を登って行く。

大将軍山山頂(432m)・霧峰神社に到着する。



大将軍山山頂にて。
大将軍霧峯神社〜(現地解説)
農耕民族である日本人は、先祖の霊魂は、村の周辺の山に住み里人を守っていると信じ、春には歳神様として山から里にお迎えし田の神として尊崇していました。
大将軍山は、由宇をはじめ近隣の人々からそのように御山全体を神として信仰されていました。山頂から麓まで登拝口として南町、鴨の谷、吉岡、槙の尾、岡田に数多くの道標(丁塚)が見られます。
大将軍霧峯神社の創建については数説ありますが総合すると、永正六年(1500)周防国太守大内氏と伊予の豪族河野氏が大島群島の領有をめぐって対立、大島を占領した河野軍を撃つため、大内軍は敵情を偵察したが濃霧のため目的を達せず、その時一心に八将軍の一である大将軍を祈念したところ忽ち霧はれ、敵情を知ることを得、船をすすめて河野軍を敗ることができ、大内氏は戦後、この山に大将軍を祀り神の加護を謝したといいます。
またこの山の山容は瀬戸内海を航行する船の目印(山あて)となるところから、近世近代を通じて船関係の尊崇するところになり、遠く瀬戸内海各地、北九州方面などからも多数の参拝者があったことが寄進塚によってうかがわれます。
祭礼・毎月十六日  例大祭・三月十六日



大将軍山山頂から南の方向に前島を見る。

霧峯神社の裏にテレビ塔がある。

・・・


舗装道を下り林道大将軍線に出る。

・・・


林道をしばらく歩き左手に尾根道コースの分岐がある。

尾根道コースに進む。

竹と杉の森を行く。

目立つ木の下にお地蔵さんが鎮座する。


尾根道を抜けると山口県由宇青少年自然の家の裏の駐車場に出る。

山口県由宇青少年自然の家前の案内板・銭壺山山頂周辺は山口県ふうれあいパークという公園になっている。


公園内の紅葉が美しい。


ヒマラヤ杉が植樹してある近道を登る。

舗装道路を避け自然遊歩道から山頂に向かう。

銭壺山山頂は目前だ。

銭壺山山頂に立つ。

お地蔵さんが鎮座する。
銭壺山(ぜにつぼやま)〜- 山頂の解説
銭壺山は、東に安芸灘に面し、北西は由宇川沿いの平地。南は大鼻・滝川の山すそに囲まれた山塊の最高峰で、高さは541.1mです。古くから由宇、神代、日積の境界点となり昭和34年(1955)神代村神東地区との合併で柳井市との境界点となりました。山名については、付近に不審火が見られるので調べてみると銭壺が出てきたとか、海賊が埋めた銭壺があったなど由来は明確ではありません。
十楽寺縁起によると、平安時代前期の弘仁年間、山上に鳩宇山峯の坊という一字があって、弘法大師が書かれたといわれる三尊の絵像があり、平安時代の後期の長徳年間に恵心という人が木像を刻み安置しました。その後、鎌倉時代宝治年間、一体は神代光明寺へ、一体は由宇明楽寺へと降ろされた堂を建立したとあります。また、慶応元年(1865)四境戦争のときに岩国藩由宇組民兵(忠果団、のち銭山保と改める)の駐屯地となり、明治三念(1870)までこの地で警備につきました。
山頂より北西へ少し下りたあたりに権坊藪という所があり、江戸時代末木頃まで修行僧が住んでいたということです。井戸や礎石の跡、数基の墓石などが残っています。また山の名を別名「目舞いヶ岡」とも言い、よく晴れた日には遠く四国の石鎚山を望むことができます。


大将軍山を見る。


銭壺山山頂には油絵で描かれた展望図がある。


油絵で描かれた展望図

銭壺山山頂付近は広場になっている。


琴石山と三ヶ岳を見る。

西方向の風景

北西方向の氷室岳を見る。


南東方向の大畠瀬戸と周防大島を見る。


キャンプ場ある方向に下る。

山頂方向を振り返る。

キャンプ場周辺の紅葉

山口県由宇青少年自然の家

再び自然の家裏の尾根道コースを歩く。

復路は大将軍山周辺の林道を歩く。分岐点を振り返る。

無事、愛車にたどり着く。これから鹿野経由で萩に帰る。




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